映画好き英語学習者必見!トム・ハンクス&デンゼル・ワシントン名作映画で今話題の英語習得メソッド「英語喉」の核「3ビート理論」を体感し聴き取りスキル向上を図る!

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アメリカ映画「フィラデルフィア」は「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミがメガホンを執った、1993年の素晴らしい映画だ。トム・ハンクスが主演で、もちろん彼の演技は素晴らしいし、アカデミー主演男優賞を取った。

 

一方で助演デンゼル・ワシントンの仕事は、それ自体が主演級とも言える堂々たるものだったと思う。

 

この名作映画にはネイティブ英語のエッセンスを学べる要素が一杯詰まっている。このコラムはYouTubeで視聴可能な部分を使用して、今英語学習界で話題の「英語喉」の重要な部分「スリービート理論」を理解する教材として使って頂くことを意図して書くものである。

 

映画画像

https://movie-bitari.com/philadelphia-a9/

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スリービートとは何ぞや??

スリービートとは通称「英語喉」と呼ばれるメソッドの2つの核のうちのひとつである。もうひとつは「喉発音」だ。

      

このふたつをマスターすれば、英語ネイティブの英語がやすやすと聴き取れ、自身の英語が英語ネイティブにびんびん通じ、外国人と対等にコミュニケーションをとることが出来るのは、「英語喉 50のメソッド」著者上川一秋氏や多くの(私を含む)英語喉実践者たちが証明している。

 

「喉発音」とはひと言でいうと、英語本来の発音の拠点は口ではなく喉でり、日本語は口が拠点なので根本的に違う。逆に言えば、日本人でも喉を拠点に発音すればネイティブと同じおゆに英語が話せるということだ。

 

そして「スリービート」の理論をもっともシンプルに言うと、英語のひとつひとつのシラブル(音節)が基本的に「子音+母音+子音」の3つの音(3ビート)からなるということだ。

 

日本語は「子音+母音」が基本だ。ネイティブが聞くと「タカタカタカ」という風に聞こえて面白いそうだ。筆者のネイティブ友人の多くがそう言っていた。

 

英語はボォンボォンとひとつひとつのシラブルに丸みがある感じだ。母音を2つの子音がサンドイッチしているからだろう。もしくは子音がフタをするとも言える。 

 

スリービートが理解できると、英語が聴き取りやすくなり、また発話するときのリズムの法則性のようなものかが自ずとわかってくる。日本語のシラブル(音節)構造と英語のそれには大きい違いがあり、それを理解すれば聴き取りも、スピーキングも向上するということだ。

 

 詳しいことや練習法は著書『CD付 英語喉 50のメソッド』(上川一秋&ジーナ・ジョージ著)」にすべて書かれてある。誰でも取り組みやすいメソッドだ。筆者は8年前に英語喉の本を読んで、3日目でCNNニュースが聴き取れるようになって、それ以来スカイプで100人を超えるネイティブと知り合い、対話した。

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二人の名優の台詞まわしに臨場感ある英語を学ぶ

 

この映画を英語喉を始める以前に、字幕で観たことはある。ところが英語喉で得た聴き取り力を使って字幕無しで観ると、迫力や臨場感が違う。法廷のシーンがメインだが、静かに熱量が増しつつ手に汗握る展開の映画だ。

 

デンゼル・ワシントンもトム・ハンクスも、喉発音とスリービートを理解するのに格好のお手本である。名場面のいくつかがYouTubeにアップされているので、その中から3クリップを取り上げてプラクティスに使う提案をしたい。

 

映画画像

https://blog.goo.ne.jp/goo0348_2007/e/cf758033a93b5b885bfff11ec54cf941

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ミラー弁護士夫妻のリズミカルな会話 に見る3ビート

さて、最初のクリップは、同性愛に対する強い偏見を持つミラー弁護士(デンゼル・ワシントン)と妻の会話のシーンだ。彼女は旦那とは違って同性愛にも理解があり、さばけた感じの妻の飄々とした対話ぶりがいい。

 

www.youtube.com

 

クリップの後半に出てくる old-fashioned(ディクテーションの赤字部分などは、ツービート読みとスリービートの違いがモロに出ている。口発音と喉発音の違いという風に言い換えてもよいだろう。

 

口発音で「オールドファッションド」と読む時、日本人的にシラブル分割をすると以下のようになる。

 

  オー・ル・ド・ファッ・ション・ド

 

6シラブルになるだろう。

ところが実際英語では以下のようになる。

 

  old・fash・shioned

 

最後のeは音にはならない。よって3シラブルだ。

 

口発音だとは倍かけて発音し、また聴くときも倍ほどのシラブル数で聴き取ろうとするからせわしなくて仕方ない。だから「機関銃」のように早口に聴こえてしまうのだ。

 

これだけシラブル数が違うので、もうリズムが全然別物になるということだ。

 

スリービートに関してのアウトラインをご存知でない人には、下記のブックマーク900超えを果たしはてなブログ週間ランキングTOPを獲得したモンスターコラムが参考になると思う。

www.eigonodogutman.com

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スリービートを意識して発音してみよう

クリップの中の会話の全文は、以下の通り。

 

you have a problem with gays, Joe.

uh, not especially.

yes, you do.

how many gays do you know?

how many d'you know?

hahaha, lots!

like who?

karen berman, my aunt theresa, cousin tommy who lives in rochester, eddie meyers from the office, uhmm, stanley, the guy who's putting in our kitchen cabinets.

aunt theresa is gay? that beautiful, sensuous, voluptuous woman is a lesbian? since when?

probably since she was born.

oh, man. uh, well, hey, i admit it, okay? I'm prejudiced. i don't like homosexuals. there, you got me.

all right.

i mean, the way these guys do that, thing, don't they get confused? oh, i don't know. is that yours? is that mine? hahahaha, you know, i don't want to be in bed with anybody who's stronger than me, or who has more hair on their chest. now, you can call me old-fashioned, you can call me conservative. just call me a man. umm, besides, i think you have to be a man to understand how, really disgusting that whole idea is anyway.

 

繰り返すが、スリービートを感じなければ、つまり、ツービート=カタカナのようなシラブルの感じ方をすると、早過ぎて何を発音しているかわからないだろう。すべてのシラブル数の2倍から3倍で感じようとするからだ。

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3ビートと2ビートの根本的な違いを知ろう

子音+母音+子音でワンセットになることを理解し、ボォンボォンというリズムを感じれば音は自然に入ってくる。どんどん隣のシラブルと音が繋がっていくが、ちゃんとそれが別々の音だということも自然とわかるのである。

 

ちなみに日本語は子音+母音のツービートだ。ネイティブがよく表現している「タカタカタカタカ」というサウンド感であり、英語の「ボォンボォン」とは良し悪しではなく異質だ。

 

 

さて続いてのクリップも法廷シーンで、トム・ハンクスの非常に味わい深い演技だ。ミラー弁護士の質問に答えて、法律のどういうところを愛しているかをしみじみ答える。

 

静かな中にとても生き生きとした・・・死相を湛える表情との対比が素晴らしい演技だ。

 

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名優たちの優れた演技力

余談だが、こういうのを観るとトム・ハンクスは本当に上手い役者だなと感銘を受ける。そして相手役の、デンゼル・ワシントンの表情の演技も素晴らしい。

 

また、アンドリュー弁護士を不当解雇した敵側のベテラン俳優達も、アンドリューの言葉に「良心の呵責」をちらりと感じる無言の演技・・・・・これもなかなか渋い。

 

それはさておき、これらの映像を観ても分かるように、ネイティブが喋るときに、口の大きい動きはない。

 

V音にせよTH音にせよさりげなく発音されている。唇や舌をとりたてて噛む感じがないのが分かるだろう。

 

実際に、歯が下唇や舌に一瞬触れているだけだが、その一瞬に英語喉メソッドでいう「ブルブル凧」(詳細は書籍『英語喉50のメソッド』を参照)というブルブル震わせる動作がなされて初めて、VやTHの弁別的要素が確定するのだ。 

 

クリップ中の会話全文は、以下の通りだ。

 

all right. then, are you a good lawyer, Andrew?

i'm an excellent lawyer.

what makes you an excellent lawyer?

i love the law. i know the law. i excel at practicing.

what do you love about the law, Andrew?

i, many things. uh, what i love the most about the law?

yes.

is that every now and again, not often, but occasionally, you get to be a part of justice being done. that really is quite a thrill when that happens.

thank you, Andrew.

 

トム・ハンクスもデンゼル・ワシントンも、変に芝居がかった大げさな喋り方ではなく、非常にリアルな喋り方なので、とても参考になると思う。

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ミラー弁護士の迫真の弁明

最後に映画の中で最も印象に残ったシーンを紹介しよう。

 

トム・ハンムスが演じるベケット弁護士を不当に解雇した側の証人に対する尋問中に、激昂したワシントン演ずるところのミラー弁護士を裁判長が近くに呼び寄せた後のシーンだ。

 

裁判長はミラー弁護士に真意を尋ね、それに彼が長いモノローグで答える。

 

説得力のあるプレゼンテーションのような、力強く、かといって勢いだけではないと抑揚をつけた弁明を展開するのだ。

 

ミラー弁護士は、その裁判の本質を雇用問題ではなく「ゲイ」と「エイズ」への差別だと喝破する、まさにストーリーの転換点と言える、ある種感動的な弁明だと言えるだろう。燻し銀のように渋い、彼のセリフ回しに魅せられた。

 

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デンゼル・ワシントンのリズム感こそ3ビート

ミラー弁護士の弁明部分(0:35~1:40 )のディクテーション(聴き取りの書き起こし)は以下の通り。

 

your honor.

everybody in this courtroom is thinking about sexual orientation. You know, sexual preference.

 

whatever you want to call it, who does what to whom and how they do it.

they're looking at Andrew Beckett. They're thinking about it.

 

they're looking at Mr.Wheeler, Miss Conine, even you, your honor.

they're wondering about it. (laughing) trust me, i know they're looking at me and thinking about it.

 

so let's get it out in the open. let's get it out of the closet.

because this case is not just about AIDS, is it?

so let's talk about what this case is really all about....

 

the general public's hatred, our loathing...our fear of homosexuals...and how that climate of hatred and fear...translated into the firing of this particular homosexual...my client, Andrew Beckett.

 

尚、少し違う角度からのスリービートへのアプローチとして、音楽をモチーフにしたものを下記コラムで詳述してある。

www.eigonodogutman.com

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閑話休題(箸休め)

主題歌を担当したブルース・スプリングスティーンは歌曲賞に輝いた。なおかつ、グラミー賞の最優秀楽曲賞も受賞した。 

 

 

 

彼の「ストリート・オブ・フィラデルフィア」が、早朝のフィラデルフィアの街の風情を描くオープニングで流れる。

 

溢れる熱量を強く抑えて歌う彼の重く切なく、しわがれて淡々とした歌声には、そこから展開される、僅かな希望を信じて闘う孤独な心情と友情が織込められている。

 

英語ネイティブ発音の核は喉発音とスリービート

 

ともあれ、スリービートを感じた瞬間から、面白いほど英語が耳に入ってくる驚きを、ぜひ多くの人に体感してもらいたいと願っている。英語喉でやれば、日本人でもネイティブ発音ができるのだから。

 

 

副読本「機関銃英語が聴き取れる」はスリービートにフォーカスして読みやすい。こちらだけでも聴き取りが向上したという体験が多い。

 

 

 

第3の副読本として、物語を楽しみながら「英語喉」が理解できる筆者MASAのKindle版英語喉小説『喉の旅 上: 英語喉メソッド誕生秘話 (或る物書きのジャズな文庫)  』も参考になるだろう。 

 

このブログのカテゴリーの中のABOUT EIGONODOで色々と英語喉のことを書いているので、参考にして頂ければ幸いだ。